2004年3月、京都でwebデザイナーとして働いていた前職の会社が傾いたことで転職活動を余儀なくされたのですが、当時の相棒エンジニアがペパボ創業者の家入さんとMSNメッセンジャーでつながっていたことから、ちょうど上京してくるタイミングのペパボに誘っていただきました。
普通の面接だと想像して上京したら、セルリアンのスーツァン・レストラン陳(高級中華)でコース料理をごちそうになるとは。そしてそのままセルリアンホテルに泊まることになるとは。3月27日に面接があって、4月1日には入社。引っ越しが間に合うはずもなく、当初1ヶ月は遠隔での自宅勤務でした。GWにようやく上京したものの、その日の夜に祖父が亡くなってとんぼ返りしたこともよく覚えています。
まだ東京のスタッフは10人程の小所帯でGMOの人たちが沢山働くフロアの端の方を1島だけ借りた状態でホワイトボードがパーティション代わりでした。東京で採用になったメンバーは1人しかいなかったので、ほぼ田舎者だった我々はびびりながら仕事をしていた記憶があります。
そんな慌ただしい始まり方をした東京での生活に慣れる間もなく担当していたサービスでトラブルが発生したり、半年に満たないタイミングで事業部長や本部長という立場を任せていただいたり、上場プロジェクトが走り出し役員に選んでいただいたり、(いつのまにか)創業者がいなくなり新体制に移行したり。
入社当初は専任の法務スタッフがいなかったので警察との対応も経験しましたし、面接でもかなりの人数の方とお会いすることができました。上場プロジェクトと平行した経営理念の策定・CI変更のプロジェクトも私主導で進めさせてもらいました。そのとき定めた「もっとおもしろくできる」は本当に気に入っています。
最近も子会社のブクログ社長就任等新しいチャレンジをさせてもらっていたのですが、同時にここ数年停滞感も感じていました。これまで社内で積み上げた資産で仕事をしているというかなんというか。。やり残していることもあるので悩んだのですが、最終的に何か打開したいという気持ちが勝り、10年を機会に退職して別の道に進むことにしました。ペパボの方は後任人事もしっかりしていますし、あまり心配はいらないかなと思っています。特にエンジニア方面においてはこの数年で飛躍的に陣容が分厚くなってきた感があります。
自分の方はあんまりゆっくりするつもりはないので、次の10年打ち込める何かをこれから探して行きます。
創業者の家入さん、佐藤社長をはじめこれまでペパボで一緒にやってきたみなさん
10年間会社が大好きであり続けられたのはみなさんのおかげです。
本当にありがとうございました。
また様々な形でペパボに関わってくださった皆様もありがとうございました。
次何しようかな。
※年末にたかのりさんのブログを読んだときは、また改めてシンパシーを感じてびっくりしました。