沢山の人が「いい」「おもしろい」と評価した結果
ランキングの上位にくるようなものが
自分にとっては面白くない、みたいなことは
例えば「J-POP嫌いの人」にはよくわかる感覚かと思いますが
これってなかなか興味深い現象だなと。
おもしろい、おもしろくない
興味がある、興味が無い
いいと思う、いいと思わない
という自分の判断の中に
「希少性」という要素がいくらか含まれていて
あまりにもありふれたものになると「陳腐化」して
評価自体も悪くなる。
先日なんだったかの番組で
一発屋芸人に学ぶ、みたいなコーナーがあり
元猿岩石の有吉、波田陽区、ダンディ坂野、つぶやきシローが出ていて
「ギャグをやって拍手されるようになったら終わり」
みたいな事を言ってたのがとても印象深かった。
「あー、これこれ」みたいな形になってしまうと
それはもうピークから下降線に入ってしまったことを示していると。
とはいえ陳腐化する手前でやめる、というのは難しい舵取りですよね。
もう飽きた、つまらなくなった、という本当に個人の中で完結した評価なのか
テレビ出過ぎだからもういいや、とか
今時あれをイイっていうのは恥ずかしい、みたいな社会性の中での評価なのか
つきつめるとどっちなんだろ。区別できないもんだろか。
みうらじゅんが「マイブーム」と言ったのは随分前ですが
ブームもひとそれぞれなように、ランキングもひとそれぞれ。
とはいえ自分の観測範囲内だけでは世界に広がりがないので
外部の情報も取り入れたい、、みたいなことで
ランキングもパーソナライズされていくんだろうなぁ。