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DIR EN GREY
Fire Wall Division
¥ 3,150
(2008-11-12)
Amazonランキング:
253位
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Dir en greyの7nd。
しかしすごいところまできたなー。
5st "Withering to Death"が出た時には
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デビュー後どんどんと歌謡曲化していくバンドが多い中で
彼らはメタル、ミクスチャー、エモ、デス、ハードコアと
様々な要素を咀嚼しながら彼らなりのヘヴィな音楽を
追求してきた。そしてこのアルバムはある種の到達点
といっても言えるほどの完成度を誇っている。
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と書いた事があったんですが
さらに独自の進化を遂げてますね。
このアルバムも海外16ヶ国で発売されるとか
KornのTHE FAMILY VALUES TOURに出たとか
Slipknotのメンバーも気に入ってるとか
もはやそういうのってどうでもいいよね。
和食の「和」は足し算の「和」であって
色んな国の食のいいところをあわせていって
それが「和食」なんだという文章をどこかで読んだけど
Dir en greyの音楽性もまさにそういうところだと思う。
ビジュアル面でもダークなイメージが強いですが
欧米的なゴス・ホラー的な色合いと
ドメスティックな怪談や曼荼羅等のオリエンタルな色合いが
個別に見たらそれぞれ全然違うテイストなんだけど
ほんとにうまく混ざりあってる。
音楽においても当然のようにそうで
いわゆるV系の流れにある歌メロと
今様のエクストリームミュージックに不可欠な攻撃性と複雑性、
音圧もリズムもダイナミックレンジの広い曲調は本当にごった煮で
前作まではあんまり感じなかったToolなんかに近い魑魅魍魎性がある。
楽器としてかなり幅の広い歌い方・声色を使い分けるvoの京はシャーマンだな。
個人的な好みを言えば、もう少しバスドラに音圧があってもいいし
歌ものとしては"Withering to Death"の方が好きだったりしますが
まあそれは瑣末なことです。
僕が音楽を好きになる要素のかなりの部分が含まれてる。
ヘヴィネス、歌メロ、リズム、音圧、複雑性、民族音楽的雰囲気 etc...
やあ、これはいいアルバムです。
たぶんこれ後から読むと恥ずかしい感じだw