F's Garage:仕様書や指示書で、人の本心を探り出せ!
同じ言葉を使っていても思っているレイヤーが違っていたりして、全く誤解をしたまま話を進めていることが多々あって、紙に書いて共有した瞬間に不整合に気がつくなんてことはよくある話。
こういうのは黙って進めると、開発や制作などの実装の段階で気がつくわけだが、その段階までに、後戻りできないことが見つからなかったら、そのプロジェクトマネジメントは負けだ。
自分が思ってることと、他のステークホルダーが思ってることとの差違を露出させるために、相手に「ん?なんか違くね?」って思わせる資料を作ろう。
疑問に思ってることが共有できれば一歩先に進んだと言える。
えふしんさんの書いてることに同意でありまして
おそらく最近は同じ場面で同じことを思ってるんだと思いますが
この話で1つ罠だなぁと思うことは
暗黙知の多い人、すなわち経験が豊富な人との間でこそ
こういった意識の齟齬が発生しやすいんじゃないかっていうこと。
むしろ何にも知らない素人の人が相手の方が
あ、この人わかってないな、的なシグナルに気づくこともあるだろうし
もっと明示的に「わかりません」と言ってもらえることもあるだろう。
なまじっか経験があって、自分の中にいろんな(過去の)イメージがある
そういう人との間のやりとりのほうが「わからない」シグナルの無いまま
ずれた理解で進んでいく危険性が高い。
顧客が本当に必要だったもの
という有名なネタ画像があるんだけど
これは何も「できない奴」同士だから発生する問題ではなくて
「できる人」同士でも手を抜けば十分に発生する問題なんだろうなと思う。
そういう意味で
手慣れた人たち同士の間にも仕様書、図解、文章での説明には
相当な重要度があるわけです。あのネタ画像を馬鹿にしてるだけの人は
コミュニケーションの行き違いの本当の怖さを理解していない!
とか偉そうに書いてる僕も今朝までは単なるネタ画像だと思って
笑いの種にしてました!!